目次

山口県の萩を訪れた理由

 萩に行き先を決めたのは、ガイドブックの萩のところに吉田松陰と幕末について書かれていたから。
吉田松陰は、「歴史を面白く学ぶコテンラジオ」で聞いていた吉田松陰と高杉晋作の回がすごく面白くて好きだったから、本当は津和野と萩と迷っていたけど、やはり萩だということになりました。

しかし、心配なのは子どもたち。小学1年生と3年生の子どもが歴史など知るはずもなく、全く知識もない子どもたちが退屈してしまうのではないかと心配だった。でも山口県へ来るのも大変だったし、最終日くらい私のワガママを聞いてもらおうと決めました。(ちなみに夫は仕事だったため私一人で子どもたちを連れて観光に出かけました。)

時代を知るのに役立ったNHK朝ドラ「らんまん」

 小学 1年生と3年生の子供たちはまだ歴史について全然知りません。どんな時代なのかイメージもできないだろうなと思っていたけど、ふと気づいたのがNHKの朝ドラ「らんまん」と同じ時代だったということ。子供たちも「らんまん」は大好きで、夏休みは毎朝見ていました。江戸から明治と時代が移り変わっていく様子を観察しながら見ていたところだったので、「らんまん」の世界を思い出しながら見学するととてもイメージしやすかったようです。

山口県萩市で子供と訪れた場所

  • 明倫学舎
  • 城下町(木戸孝允旧宅、高杉晋作誕生地、円政寺、旧久保田家住宅)
  • 松陰神社
  • 伊藤博文別邸

明倫学舎

小学生と行く山口県萩市への旅:明倫学舎

 「藩校明倫館」は萩城城主の毛利家家臣の子弟教育のために開かれた藩校だった場所らしく、今でも当時作られた門は残っていました。山口は長野に次ぐ教育に力を入れている場所だったようで、藩校の数も日本で2番目に多かったそうです。ここに高杉晋作など武士の子供が通っていたそう。だから城下町の武士の家の近くにあるんですね。
 まずは明倫学舎、城下町、そこから他の場所へ行くと良かったなと思いました。特に明倫学舎2号館の「明治日本の産業革命遺産」を紹介する「世界遺産ビジターセンター」と幕末維新期の歴史・科学技術史の貴重な実物資料を展示する「幕末ミュージアム」は、映像を見たり、占いができたり、写真撮影や3Dの体験をしたりと子供たちも飽きずに興味津々だった。
歴史の知識が全くない子どもでも、ここを見てから他の場所を見学すると分かりやすいかなと。
結構広いため2時間ほどを予定して行ったが、2時間では足りなかった。。。
明倫学舎は親子の遊び場「あそぼー舎」という子どもが遊べるスペースもあります。
車で行かれる方は明倫学舎の駐車場に停めておいても良いんじゃないかと思います。
すぐ隣の図書館と隣のグランドを突っ切ると徒歩5分くらいで城下町にたどり着きます。

萩城下町

 明倫学舎から5分ほどで行ける萩城下町は、高杉晋作、木戸孝允、伊藤博文が学んだお寺(円政寺)、第26代総理大臣・田中義一の誕生地などがありました。この一帯は上級武士など住んでいた場所のようです。
 円政寺でもらった絵地図を見てみると、高杉晋作、木戸孝允、伊藤博文がご近所で、特に伊藤博文と高杉晋作は子供の頃からこのお寺(伊藤博文は農民の子だったので円政寺で学んでいたらしい)で遊んでいたと!そして子供の頃から皆かなり優秀だったようです。この辺に住んでいる人々、お医者様だったり豪商だったりとすごい人ばかりでした!優秀だったから上級武士になれたのかな。
そこで気づいたのが、学校の歴史で習ったから名前は知っているけど、よく考えたら名前くらいしか覚えていない。。。もっと知りたくなりました。

 建物として面白かったのは、旧久保田家住宅 。近江から移ってきた商人が呉服商から始め、2代目の時代から明治30年まで酒造業をしていたんですって!まさに「らんまん」の世界。
幕末から明治時代前期にかけて建築された町家らしく、家の中は半分は江戸時代に作られた建物、残り半分は明治時代の建物らしく、建物の比較ができました。ちょうどドラマで見ていたような小道具も敷地内にあった蔵に展示されていて、その時代の生活がよく分かるようになっていました。
朝ドラ「らんまん」を見ていなかったら、ここまで楽しめなかったかな。

 各通り沿いにある家に入ることができて、中にはボランティアの人が居て丁寧に家の説明をしてくださいました。各家で入館料が掛かるので、HAGI Travel Pass(300円)を買っておくとお得です。
家の中には、展示とともにクイズなどもあり、小学3年生の長女はかなり楽しんでいました。

小学生と行く山口県萩市への旅:萩市城下町
小学生と行く山口県萩市への旅:萩市城下町の円政寺でもらった絵地図
円政寺でもらった絵地図

松陰神社

 吉田松陰の教えた松下村塾が今でもこの神社の中にあります。近くにあった明倫学舎は、武士の子供が通う学校だったのに対し松下村塾は吉田松陰が自分の家の敷地内に開いた私塾で、学ぶ気持ちがあれば誰でも通うことができたそうです。
 吉田松陰といえば歴史の教科書に出てきたけど、「歴史を面白く学ぶコテンラジオ」を聞くまでは肖像画くらいしかイメージできなくて、自分の中のイメージでは勝手にお爺さんだと思っていた(笑)けど、実は30歳の時に処刑されているそうです(若い!!)。若い先生だったにも関わらず圧倒的な存在感と感化力で人を動かす人だったんだろうな。吉田松陰が教えた講義室は思ってたよりも狭い8畳の部屋だったけど、ここで吉田松陰が塾生たちを育て、明治維新に日本を変えるような人々を生み出していったと考えると、個人の力も侮れないし教育が本当に人を変えられるんだなと感じた。
 
 こちらの駐車場は無料で伊藤博文邸までは徒歩5分くらいなので、このあと伊藤博文邸に行きました。

小学生と行く山口県萩市への旅:松陰神社
小学生と行く山口県萩市への旅:松陰神社講義室

伊藤博文邸

 松陰神社から伊藤博文邸までは徒歩5分だったので行ってみることに。伊藤博文って言われたって歴史を全く知らない子供には古い家だということしか分からず、つまらないの連発でした。まぁ想定内です。
 敷地内には伊藤博文が子供の頃に住んでいた旧邸もありましたが、中に入れるのは別邸だけ。家の中はまぁ昔の家です(笑)誰の家かも知らない子供たちが楽しめるはずがありません。特にうちの子達は古い家に住んでいるから、こういう家を見ても面白みなんてないだろうな。と思っていたら、一室に色々な資料が置いてありました。私も名前くらいしか知らないから、少し資料を見てみました。
子供向けの学習漫画も置いてあって、なるほど人物を知ると歴史ってすごく面白くなるなと!
たくさんある資料をゆっくり見たかったけど、時間もあまりないので、また帰ったら調べてみようと思いました。

小学生と行く山口県萩市への旅:伊藤博文別邸
小学生と行く山口県萩市への旅:伊藤博文別邸

小学生の子どもたちが面白いと言った場所、ポイント

 歴史を知らない小学生が楽しめるはずがないと思ったけど、3年生の長女は楽しめたと喜んでいたので、萩観光でなにが楽しめたのかご紹介します。

幕末志士カードラリー2023 〜長州ファイブ編〜(期間限定)

小学生と行く山口県萩市への旅:幕末志士カードラリー2023 〜長州ファイブ編〜
小学生と行く山口県萩市への旅:幕末志士カードラリー2023 〜長州ファイブ編〜

幕末志士カードラリー〜長州ファイブ編〜は、2023年の7/22から8/31までの限定だったようですが、町中のあちこちでスタンプラリーのようなものを見つけました。歴史が全然わからない子でもこういったものを集めて思い出として取っておくと、「この人の家を見てきたね!」と声を掛けるだけで歴史漫画を読んでみようと思うんじゃないかな。

萩まちじゅう博物館スタンプラリー

こちら、スタンプを集めてアンケートに答えて応募すると萩市の特産物が当たるというもの。アンケートに答えるのが結構面倒なので、スタンプラリーとして使いました。
町の各地にスタンプがあるため、子供たちはスタンプを集めるために、いろいろな場所に行くたびにスタンプを押して楽しそうでした。

山口県萩市へ行くときに参考にするサイト

イチオシ関連書籍など

木戸孝允と高杉晋作 維新を切り開いた長州のヒーロー

《書籍》
学習まんが 「木戸孝允と高杉晋作 維新を切り開いた長州のヒーロー」 

今回の山口県の萩の城下町に住んでいた木戸孝允と高杉晋作と長州藩を中心にした幕末がテーマの漫画。長州藩についてや、下関の関門海峡に大砲があった理由など、この学習漫画を読んでから行くと、山口県への旅がより楽しめると思います。
これを読んでから行けばよかったと後悔するほど。。。


audible「それなに?日本史」

《聞く読書 「audible」》
audibleで見つけた「それなに?日本史」シリーズ、歴史を全く知らない小学生でもめちゃくちゃ分かりやすく説明してくれています。
今回の萩の城下町で訪れた高杉晋作や木戸孝允などの名前も出てきて子供達はとても興味を持って聞いていました。
そしてクイズもあるから、最後まで集中して聞くことができた。
小学生にも、簡単に歴史を知りたい大人にもオススメです!


 上記の幕末関連の学習漫画もこれから読んでいく予定。長州藩と組んだ薩摩藩、坂本龍馬や西郷隆盛なども続けて読んで行きたい!

山口県 萩市の旅行まとめ

 山口県の萩市は見所がかなり多い場所でした。幕末好きにはたまらない場所だし、歴史を知らない小学生の子供でも楽しめる場所でした。1日では足りない!博物館に行けなかったし、萩焼のお店やギャラリーなども城下町の近くにあり、時間があったらゆっくりと見たかったなと思いました。次回はもう少し歴史を勉強してからまた来ようと思いました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です