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半田市には新美南吉記念館や元カブトビールが作られていた半田赤レンガ建物、豪商だった中埜半六邸(カブトビールの創業者)もあり、一日楽しめる場所だ。初めて訪れたのは10年以上前。半田運河の近くまで行った時に、運河沿いに並ぶ黒壁の醸造蔵が美しくて印象に残っていた。
今回は愛知県半田市にある念願のミツカンミュージアムへ行ってきました。半田市にはこれまでに何度も行ったことはあったけど、ミツカンミュージアムだけは予約制だったため行ったことがなかった。
予約していくというのが苦手なので。。。今回、重い腰を上げれたのは、ミツカンミュージアムで子供が大好きな「かいけつゾロリ展」もやっているというのを知ったので、これはチャンスだと思って予約を夫に頼みました。こういうのを面倒くさがらないのが夫。早速ミツカンミュージアムの予約をしてくれました。
ミツカンミュージアム、外観もお洒落なんですよね。それもあってミツカンミュージアムの前を通るたびに次回は行こうと思っていました!


想定通り、予約していた時間ギリギリに到着しました。受付で名札をもらって見学スタート。全然知らずに参加したのですが、ツアー形式で博物館員について行き説明してもらうということでした。
ミツカンミュージアムは5つのゾーンから成っていて、全体で1時間半ほどの時間を掛けて見学して行きます。結構長い時間だから子供が途中で飽きてしまうかもしれないと心配しましたが、意外と興味があったのか大丈夫でした。
子供も楽しめたゾーン
ZONE-1 : 大地の蔵
まずはミツカンの始まりから、江戸時代に酒造業をしていた中埜家が酒粕を活用できないかと思い、作り始めたのが酢作りの始まりだったと。酢は酒ができるものだったら何からでも作れると。しかし酒造りと同時に酢を作ることは難しいとされていたようです。酢を作る時に使う菌がお酒の方に混ざると酒が酢になってしまうからという理由らしい。ここで次女が『らんまん』と似てると気づいた!ここでもNHK朝ドラ『らんまん』役に立ちました。

そして近くにあった樽の中をのぞいてみると、樽の底が開いて地下にある酢の工場が見えました。
このミュージアムの地下に工場があるようです。こういうのを操作するためにガイドさんが必要なんでしょうね。そしてこういうサプライズが子供の興味を引いていたし、ガイドさんが説明をしてくれるので子供も話を聞きながら進めるので楽でした。

子供は説明を聞くだけだと飽きてしまうのですが、要所に実際に体験できるものがあり楽しめました。昔使っていた樽に酢を入れた重さを体験したり、樽を叩いて樽に入ったお酢の量を調べてみたり。
こういう体験が何箇所かに分けてあったから、子供たちも飽きることなく楽しめました。
ただ、もう少し時間に余裕が欲しかった。大体10分くらい自由に見る時間はあるものの、10分ではじっくり見れなかったので。


ZONE-3 : 時の蔵
こちらでは、ミツカンの変革と挑戦の歴史を知るゾーンでした。扉を開けると江戸時代に活躍していた、長さ約20メートルの「弁才船」がお出迎え。実物大だそうです。

最初にガイドさんの説明を聞き、こちらでも自由に見学できる時間が10分ほどありました。
「ミツカンのマーク、どうしてこういう形なんだろう?何か意味があるのかな?」と、長女がお酢を見るたびに言っていたのですが、ここでやっとロゴマークの意味がわかりました。
ロゴマーク自体は中埜家の家紋をアレンジしたものらしく、そこに意味もあるそうです。
『味、きき、香りをまるくおさめる。』
なるほど!と思いました。


ミツカンてお酢のイメージが強いけど、ビール(ミツカンの近くにあるカブトビール)を始めたり、酪農、銀行など色々なものに挑戦していった歴史を見てミツカンのイメージが変わりました。知多牛も元はミツカン創業家の四代目・中埜又左衛門が乳牛を買ったのが始まりだったそうです。
今でも愛知県の牛肉といえば知多牛ですもんね。
最後にこの船「弁才船」の上に乗ってミツカンのお酢が流行るまでの歴史をとってもオシャレな映像で見せてくれます。本当の船に乗っているかのような臨場感もあり、大人も子供も楽しめます!
大型映像:ミツカンのお酢が広まるまで
当時江戸では寿司が流行っていたが、寿司に使われる酢が高価なものだったそうです。昔の寿司は今の寿司とは少し違い、もっと大きくて魚を熟成させて作るものだったようです。そこから、今の寿司の原型となるお酢を使った『早ずし』が流行り始めた時期に、酒粕から作った酢「三ツ判 山吹」が手頃で風味が良いと評判になり一気に広まっていったようです。長女は、この映像を見て理解した内容を家に帰ってから母に説明していました。
ZONE-5 : 光の庭
ここは、子供が一番喜んだ場所。遊びながら色んな体験ができます。
でもやはり時間があまりなかったんですよね。。。30分くらいだったかな。本当にもう少しゆっくりと見たいと思ったけど、これくらいのペースじゃないと子供も飽きてくるのかな。でも、うちは最後の最後まで粘って遊んでいました。
握り寿司体験
紙粘土を使ってお寿司の握り方を教わります。教えてくれる職人役の人がとっても楽しく教えてくれました。10年は修行すると言われる寿司職人に10分でなれますw 持ち帰りができないのが残念そうでした。でも記念にカードがもらえましたよ。

フォトスポット
インスタなどのSNSに投稿すると良さそうなフォトスポットがありました。これ、可愛いですよね。次女が手に持っているカードも色々と変えれて、思い出に残る一枚が撮れます。

お酢のオリジナルラベル作り(味ぽんスタジオ)
下の写真のような味ぽんのラベルが200円でできるそう。うちは子供が遊ぶのに夢中だったため、ラベルは作りませんでしたが、面白いから義理の両親へのお土産などに良いなと思いました。

寿司図鑑
このお寿司が並べてあるテーブルの下が引き出しになっていて、全国のお寿司の説明が書いてありました。地域によってお寿司も違いがあるんですね。この引き出しの中にあった写真を見て、そういえば我が家も徳島に行った時に食べた野菜寿司をを思い出しました。珍しいからちょうど写真にも撮ってありました。そういえばお土産で富山県の鱒寿司とかももらったなぁとか、ご当地寿司を旅先で食べるのも良いなとか考えていました。子供は、単純に引き出しに色んな情報が入ってるのが楽しいんでしょうけど。


ミュージアムショップ
ミュージアムショップのすぐ隣でやっていた「かいけつゾロリ展」に気を取られて、ミュージアムショップをゆっくり見てませんでしたが、ここに先ほど出てきた「三ツ判 山吹」のお酢が売っているんですよ。醸造数が少ないために、市場には出回ってないようなので買えば良かったかなと思ってたらネットで普通に買えそうです。口コミは良いようなので、今度買ってみようかな。

半田運河沿いを歩く
ミツカンミュージアムのすぐ隣は半田運河になっています。黒壁の醸造蔵や工場が昔の風情を残しつつ現代にも受け継がれている美しい眺めです。この運河が海に近いことから江戸時代には海運が発達して、ここに弁財船を使って江戸までお酢やお酒などを運んでいたんだな。。。
川沿いを数百メートル歩くと、「蔵のまち公園」という公園があり、そこで朝作ったお弁当を食べました。子供がお弁当を食べたいというから作ったけど、半田まできたらやはり寿司でしょ!


すしのまち半田

街中にもパンフレットがありましたが、お寿司屋さんの紹介がありました。中でも「尾州早すし」を食べれるのは数店舗だけのようです。「尾州早すし」とは江戸時代の握りずしのレシピをもとに半田で現代版にアレンジしたものです。ご当地寿司ですね。
特徴は、
・其ノ一. 大きさは現在の2.5倍ほど
・其ノ二. 仕込みのタネを使用
・其ノ三. 粕酢「三ツ判®山吹®」※を使用
観光ガイドの方によれば、お寿司屋さんも高齢化が進んで閉店していくお店も多いとのこと。
次回はランチで行ってみたいと思いました。こちらを参考にどうぞ
参考サイト
ミツカンミュージアム
ミツカンの歴史(ここに書いてある事がミュージアムにまとめられていました)
半田市観光ガイド
すしのまち半田
アクセス
うちはいつも車で行くのですが、名古屋駅からもそんなに遠くないので名古屋に来たついでに是非立ち寄って見てください。半田市はミツカン以外にも新美南吉記念館などもあり見所の多いまちです。
- 名鉄河和線「知多半田」駅下車、徒歩13分
- JR武豊線「半田」駅下車、徒歩3分